株式投資に限らず、実際に投資するにあたって、買った株が上昇すると、その時点で「最初
から、もっと買えるだけ買うべきだった」と、思い、反対に株が下がりますと「買値まで戻って
くれればすぐにでも売りたい」と思うものです。
特に、インド株のような海外資産の場合は国内の株式を購入するような感覚で売買すること
ができないので、なおさらこうした思いが強くなるようです。
ですので、株式投資は経験からくる感覚的な要素も必要ですが、それ以上に相場の状態を
適切に分析することがどうしても必要となります。
そうした中で、最も一般的に広く使われているのが移動平均線と呼ばれる指標です。そして、
移動平均線は一定期間における投資家の売買コストを端的に表します。
ですので、上述したような投資家心理が反映されるのです。それらは、移動平均線が下値を
支える支持線と、上値を押さえる抵抗線として表されるのです。
このため、トレンドが転換することを期待して株を買えば、当然のことながら移動平均線に対
して株価が下から上に突き抜けようとする場面に注目します。
当然、他の投資家の方もこの同じ状態を見ていますので、ある投資家は株を買い、またある
投資家は見送るわけです。移動平均線が株価を決めるわけではありません。
しかし、人間心理が的確に反映される場合が少なくないので、テクニカル指標を観るときは、
他の投資家がどのように動くかといったことも考慮することが大切です。
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