フジサンケイビジネスアイの記事によりますとエーザイは、インド
南部のバイザッグにて、医薬品の原薬・製剤に関する生産・研究
開発拠点の建設に着手したことが明らかになりました。
日本の医薬品メーカーがこうした分野でインドに進出するのは初め
てのことで、販売市場の可能性を模索している段階にありながらも、
エーザイは先行進出の狙いを以下の通り述べております。
「インドには化学合成の優秀な研究者が多い。将来は
アジア・アフリカへの生産・供給のアンカーとなりうる」
インドはIT・ソフトウェアの分野ばかりではなく、医療や医薬品に
関する分野においても相当高いレベルにあるとされております。
エーザイは約50億円を投資し、2010年から、研究者ら130人
体制で業務をスタートさせる予定となっております。
フジサンケイビジネスアイの記事では、薬の研究開発を大きく分
けると、創薬の基礎研究、原薬を作るための化学合成と、顆粒や
錠剤に固める製剤研究、安全性や有効性を確認する臨床研究
の3段階に分かれております。
今回エーザイの新拠点に関しましては、中間にあたる原薬と
製剤を研究することになります。
依然として、基礎研究は欧米が強いのです。
しかし、化学合成の段階におきましては、やはり数学や化学に
秀でたインド人研究者が強いようです。
新薬誕生までには、とてつもない労力が必要とされ、今後、日本
の医療薬メーカーを世界レベルにまで押し上げるには、こうした
新しい試みが必要だと思います。
第一生命もインドに現地の主力銀行とパートナーシップを結んで
新事業を展開することがすでに決まっていることから、今後は、
こうした動きが加速化されることになると思います。
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