今年の頭まではSENSEX指数が連日のように史上最高値を更新
したことにより、インドをはじめとした新興国市場への投資はゆるぎ
ないものとして捉えられていました。
多くの経済アナリストも新興国市場が先進国の経済を下支えする
と論じていましたが、世界同時株安が勃発した後にはこうした考え
は一気にトーンダウンすることになりました。
以後、米国発の金融不安によって世界中の国々の経済が減速す
る格好となり依然として光が見えない状況にあります。
インド株への投資も同様のことが考えられます。これまでは盲目的
にインドの労働人口の多さと経済成長に魅了される格好で投資が
活発になったわけですが、今後は厳しい状況が続きそうでです。
大きな要因としては、世界的に景気が後退局面に入っていること
から製品に対する需要が大幅に縮小されてしまうからです。
すでにこうした被害を中国は受ける格好となっています。これまで
世界の工場として君臨してきたわけですが、製品の製造過程によ
る問題や人件費の高騰で外資の撤退が相次いでいます。
だれもが北京五輪以降も大きな経済成長が続くと期待していたわ
けですが、現実には逆の方向に向かっています。
インド株(フアンド)のような外国株を投資する場合は、国内の金融
商品に投資する以上に色々なリスクがあります。
ですので、こうした状況下では買いタイミングを探るのが難しいの
で、しばらくは様子見に徹するべきだと思います。
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