今回はインドのきびしい農業事情について簡単ではございますが、
解説させて頂きたいと思います。
ここ数年の間にめざましい急成長を遂げているインドですが、今も
国民の6割が農業に従事している文字通り農業大国です。
世界中の農業に従事されている方々の多くが現状に大きな不満を
抱えながら、日々の仕事に取り組んでいる状態で、インドでも大半
は、残値ながら貧困にあえぐ状態にあります。
インドの国内総生産農業の占める割合は非常に高く、全体の2割を
占めており、そして、日本では到底考えられないのですが、なんと
インドでは農業所得が非課税となっております。
英国がインドを支配下に置くと、すぐに所得税が導入されるも、農地
自体資産税を課されていたことで、農業所得を非課税にしました。
そして、一時は農地資産税も割高だったのですが、資産税自体を
各州で廃止し、また、税率を低率で固定しました。
インドは今現在、経済成長の真っ只中にありながら、財政赤字に苦
しんでいることに変りはありません。その大きな要因として所得税の
捕捉率が低いことがこれまであげられております。
こうしたことから捕捉率の向上を図るために、補足が容易な間接税
の拡充も図ってはいますが、今後もこうした取り組みによる弊害も
でてくることが十分予想されます。
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