インドでは未だに飛行機運賃は一般庶民からすると高過ぎる為、インド人の交通手段は
運賃の安い鉄道が主流です。インド株へ投資する上でインドのインフラ関連に関する
ことは無視できません。今後大きく発展する可能性を秘めているからです。
基本的にインドでは貨物輸送もインド国内の道路整備が大幅に遅れている為、日本のよう
にトラックによる輸送が今だに一般的ではございません。
このため、石炭や石油などの資源なども鉄道で輸送するのが有効な手段の為、インド
にとって鉄道は非常に重要な位置を占めています。
その多くが老朽化が進んでいるため、メンテナンスが急務とされています。それと平行
して、近代化を進めなければならないので長期的に安定した成長が期待できます。
そして、商品先物市場ではインドのエネルギー事情を知ることが、実際に取引するうえ
で非常に重要とされています。簡単にインド国鉄に関して解説させて頂きます。
<創 業>:1853年(日本は1872年)
<総延長距離>:約10万8000キロメートル
<営業路線距離>:約6万3028キロメートル
(アジアで最長、世界ではアメリカに次いで第2位)
上述したことからインドが名実共に世界の鉄道王国であることがお分かり頂けるかと思い
ます。またインドの鉄道事業にはとてつもない利権がからんでいます。
鉄道王国とはいっても上述したとおりインフラの老朽化や、他国と比較して技術面での
遅れは否定できません。政府側は大きな投資が入ることを期待しています。
また、慢性的にダイヤが乱れるので1~2時間遅れることも珍しくない上に毎年大惨事
となる事故が頻発するなど安全面でも問題が山積みな状態です。
この点にかんしては、改善される兆しがありません。こういったことを受けて、2005年
小泉首相がインドを訪れた際に、インド政府から貨物専用建設の依頼を打診されました。
この案件は今だ継続して検討されているようです。繰り返しになりますが、インドの鉄道
事業には大きな利権が絡んでいる為、今後の日本企業の進出や、インドを拠点とした
アジア外交の発展に大きく寄与する可能性が高いです。
ですので近い将来実現することが望まれます。ちなみにインドでも地下鉄が走っている
のですが、意外に思われるかもしれませんが、実は10年以上前から開通しており、
デリーの中心街から北部や、南西部にある住宅街までを走っています。
ここではピカピカで近代的なボディの車両を見ることが出来ます。この地下鉄にかかる
必要経費の約60%を日本側が負担しているようです。ですので今後もインドの経済
発展を手助けしながら両国が共に発展することを願います。
PR