BRICs諸国の中でも労働人口が最も多いインドは今後も長期間に
渡って経済成長が期待されています。
しかし、残念ながら、こうした経済成長を阻む問題というのも実際に
数多く存在します。なので、今回はこうしたリスクに関して誠に簡単
ではございますが解説させていいただきます。
2000年以降インドは外資や外貨を流入させるために市場を開放
するようになったわけですが、こうした経済開放政策そ進めていく
上で常に共産党の反発を受けています。
ですので、インド国内の抵抗が多いため期待されているほどは経済
開放政策が進んでいないのが現状です。
そんな状況下にありながらインドは外資を必要としています。理由と
しては国内経済を活性化させるためにインフラ整備など公共投資を
活発化したいのですが、財政的に厳しいからです。
こうした背景にはインドは税金に対する補足率が著しく低い点が挙げ
られ、経済成長が続いたとしても税収が比例して増加しないのです。
かといって法人税や所得税などの税率の引き上げや所得格差を抑
えるためには多額のコストがかかりますので現状では難しいです。
なので、慢性的に財政収支が悪化するという構造から脱却できない
ことから外資導入をさらに拡大する必要があるわけです。
国民会議派のマンモハン・シン政権の指導力が問われるわけですが、
上述したとおり、国内での問題が山積みとなっているため、急速に緩
和することは考えにくい状況にあります。
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